保育の指針

本園においては保育に欠ける乳幼児を保育の対象として、児童が安定感をもって活動で
きるように、その心身の諸能力を健全で調和のとれた姿に育成し、養護と教育が一体とな
って豊かな人間性をもった幼児を育成することを目的とする。

  1. 基本的生活習慣を身につける。
  2. 「まことの保育」の実践
    本園においては御堂にお参りをし、み仏さまのみ教えをきき幼児の理想の人格を形成する基本的ないとなみとして合掌のできる心豊かなこどもを育成する。
  3. 和太鼓、毛筆習字、スポーツ教室を取り入れ、講師の先生とともに楽しんでいます。

保育の目標

子どもの秘めた豊かな可能性を伸ばし心身共に健康で、自分で考え行動出来る子ども、
自主性、意欲、思いやり、集中力の基礎を育てることを保育の目標とします。

  •  0 才から4 才位までは“甘えられる”ことが最も大切です。
  • “甘え”と“甘やかし”は違います。子どもが求めていないのに先回りをして、子どもが困らないようにしてあげたり、物を買い与えるのは“甘やかし”で好ましくありません。
  • 抱く、添い寝、頬ずり、おんぶ、一緒に入浴等身体的接触、言いかえればスキンシップはこの時期に欠かすことのできないものです。
  • 甘えを受け入れ、子どもに任せることにより、子どもは自己発揮をし生き生きと活動を始めます。
  • 子どもに自由を与え、大人は手も口も出さずに、ただ目を離さずに見守りますと、子どもは実にたくさんの体験をし、そして失敗もします。
  • そのたくさんの失敗を乗り越え、又何度も挫折しながら意欲を燃やし、集中力を高め、自己意欲の実現に努力します。そして自己意欲の実現に達成感あるいは成就感の感動体験をしながら豊かな感性と、強い精神力や、自主性が育っていきます。
  • 私達が生活する中で、思いやりのある人間と暮らすことは心豊かで楽しいものです。
  • “思いやり”は思いやりを受けた心に育ちます。
  • 一日の大半を保育園で過ごす子ども達に、やさしさと受容の心で保育させて頂き、思いやりのある人に育てていきたいと思っております。

保育の内容

〈0才児保育〉

乳児期は、子どもが人間として生きる為の人となる基礎作りのスタート地
点として大切な時期です。

  • 手先の消毒、オモチャの消毒は勿論の事、衛生面には十分に配慮し、安全な環境の中で一人ひとりの子ども達の生理的要求を十分満たし、愛情を注ぎながら気持の快い生活が出来るように心がけています。
  • 授乳はゆったりと落ち着いた雰囲気の中で必ず抱っこして、微笑みかけながら飲ませてあげるようにしています。
  • 離乳食は「0才児の食事計画」に基づいてゴックン→モグモグ→カミカミの段階をふまえながら色々な味、食材に慣れていけるようにしています。

 

〈1才児保育〉

1才児は“自分で”の時期で自我が芽生えてきます。生活リズムの安定ととも
に自立心が育ってきます。

  • 生活の自立の第1歩として2才児の誕生日を目安にトイレトレーニングを行い、個人差も考慮しながら進めます。
  • 食事面では自分で食べようとする意欲を大切にしながら、楽しい雰囲気の中で食べるようにしています。
  • 一人一人に保育者が寄り添っての生活をしていくように心がけています。大人から優しく受け入られて安定した生活・遊びが出来ていきますが、生活リズムに気付けて夜は十分に睡眠がとれるようにしてあげましょう。

 

〈2才児保育〉

2才児は身の回りの簡単なことは自分でしようとしたり、大人が見守っている
と喜んでします。自分の要求や思いを言葉で伝えられるようになってきます。

  • 安心できる保育者との関係の中で、遊ぶ意欲を大切にし子どもの発達を励ます立場で援助していくように取り組んでいます。
  • 「これなあに?」と何でも質問してきたり、自分の思いをストレートに出してきて、友達とケンカになったり、仲良く遊んだりする中で友達との関わりが出てきます。
  • 子ども同士の関わりが芽生えてきますが、まだまだ自己中心の年令です。順番やゆずる等は難しい時期です。

 

〈3才児保育〉

他の人と親しみ、人と関わる事を喜び大人が見守っている中で子ども同士で遊
びが広がってきます。

  • 保育者は遊びを見守ったり、ある時は積極的にかかわりながら遊びのヒントを与えたりして、子ども達だけの遊びも展開できるよう手助けしたりします。
  • 自分で出来るようになった喜びを子どもと一緒に共感し合っていくようにしています。

 

〈4才児保育〉

4才児は新たな友だちとの接点が出来、一緒に遊ぶ姿に変化が見られます。
又、気の合う友だちとの遊びの中で相手の気持ちに気づいたり考えたりするようになって
きます。

日常の保育の他に講師の先生による保育時間を実施しています。

和太鼓 埼玉県より講師の先生を招いて園児、保育士共に指導してもらっています。
動と静のけじめある行動と集中力・聞く耳を育てる等の効果が出ています。頑張って
やり遂げる達成感、それを見てもらう事により満足感を味わい色々な面に自信となっ
て現れています。
書道 書道をして良かった点は正しい筆の持ち方が自然に出来るようになったこと、集中
力が増し子どもたちが熱心に指導を受けている姿は保育園児とは思えない程です。
空手 三角に道場がある琉翔館の神崎先生の指導により空手道を習っています。
礼から始まり礼で終わる規律ある行動で「型」「組み手」の二通りありますが、「型」
の指導を受けています。ゲーム等も内に入れ走ったり、とんだり等体力作りと共に先
生と遊ぶのも楽しい時間です。
スポーツ 熊本市のクオラスポーツクラブの先生の指導により、色々な種類のスポーツ
を習っています。3才児以上が各クラスの年令に応じた運動を行っています。

健康生活

園は(集団生活)の場です。伝染性のある病気にはいつも神経をとがらせています。病気
にかかったなと思われたら早めに休園し感染が始まらないようにご協力下さい。
また、いつもの様子や他の子どもの様子から比べて元気がない、熱があるなど全体の中
で見ると様子が変だとわかることもあります。そのときは園から念のため病院へいってみて
下さいとお願いすることもあります。

※園の感染予防に対する取り組みについて

  • 未満児、以上児さんのクラスでは玩具等共同で使用したものは、おもちゃ殺菌庫で消毒をしています。
  • 未満児さんのトイレ、教室、手の触れる窓、カベ、床はオゾン水で拭いています。
  • 保育士は一人の園児のおむつを交換するたびに使い捨てゴム手袋をかえ、手洗いをして衣服を着せるという行程を取っています。又、保育室には常に空気清浄機を入れています。
  • 園で「発病」や「ケガ」をしたときは応急処置と同時に保護者に連絡をとりますのでお迎えをお願いします。年少児は勝負が早いのでお互いに特に気をつけたいものです。
  • 仕事の都合で少し具合が悪くても登園させる場合は、経過と現状をかくさず詳しく担任に話しておいてください。その日の連絡先を必ず知らせて下さい。
  • 食事・排泄・睡眠・身体のくせ(アレルギー・脱臼等)は細かい事でも担任に教えて下さい。
  • 未満児の子どもには、第一反抗期が表れる様になり、すぐに機嫌が悪くなったり、かみついたりつねったり、押したり、つついたりする事は、言葉で自分の意志を伝えられなかったり、甘えたいのに、甘えられなかったりが欲求不満になり、自分の精神状態をうまくコントロール出来ないためにおこる行動です。どの子にも見られる行動ですので、ひどくならないように充分注意して見ていますが、跡形が残る様な事もあるかと思います。その時は大目に見て許して下さい。